【写真No.01：解説】 このブリキの自動車 "Jouet Andre Citro?n B2 Taxi"は、本体全長約37cm、突起部を含めると全長約40cmで、懐かしいおもちゃの自動車博物館に展示品の中でもひときわ大きいおもちゃです。Jouets Citroen（ジュエ・シトロエン）は1922年当時のフランス・シトロエン社のAndre社長による「子供の時に遊んだシトロエンを大人になったら実車を購入して貰おう。」と言う、戦略プランによって製造された"Jouets（おもちゃ）"です。これは縮尺1/10で、後部客席側のドアが左右とも開くのが特徴です。運転席のステアリングハンドルを回すと前輪が左右に可動します。更に、左右ヘッドライトには豆電球があり、バッテリーで点灯。後輪にはゼンマイ駆動が付きます。これだけの機能が既に100年ほど前の玩具にあったことは驚異です。
ちなみに、これは1995年にフランスで開催されたパリ・クラシックカー展示会"Retromobile"のフランス人ディラーが販売していたJouets Citroen27台の中の１台で、ひときわ1920年代のパリの香りを放っていました。